膝蓋骨(パテラ)脱臼について
※閲覧注意、手術時の写真があります※
元気いっぱいのふわふわトイプードルさん♪
パテラ(膝蓋骨、膝のお皿の骨)の脱臼を整復する手術をして、
一週間ほど安静入院してもらっていましたが、本日無事に退院です!
フィラリア予防やワクチン接種で病院へ行ったときに「パテラが外れますねー」と言われたことはありませんか?
特に小型犬で多く見られ、膝のお皿の骨が正しい位置から外れてしまう病態です。脱臼した時に痛くて鳴き叫ぶ、座りこむ、足を挙げることもあれば、慣れてしまって無言で足を曲げ伸ばしして自力ではめ直す子もいます。
膝蓋骨脱臼は状態によって「グレード」という分類があります。
グレード1:膝蓋骨が人の手によって外せるが、普段は外れていない
グレード2:膝蓋骨が外れることがあるが、普段は元の位置にある
グレード3:膝蓋骨は外れっぱなしだが、人の手で元の位置に戻せる
グレード4:膝蓋骨が外れっぱなしで、どうやっても元の位置に戻せない
この分類には犬の感じる痛みや違和感は考慮されておらず、「すごく痛がるけどグレード2」「全く平気そうだがグレード4」ということもよくあります。
「グレード4でも犬自身が痛がってなければ放置で良いかな」と思われるかもしれません。
が、悪化して骨や骨格が変形してしまったり、高齢になった時に歩けなくなってしまうこともあります。また前十字靭帯断裂のリスクも高くなります💦
グレード4であればなるべく早期の手術が勧められます。子犬であれば初期のワクチンで来院したタイミングで発見し手術対応出来れば、骨の変形を最小限に留めることができます。
当院ではグレード4はもちろん、痛みや違和感など症状がある場合は、グレードに関わらず手術をお勧めしています。
今回のトイプードルさんはグレード2でしたが、脱臼時にかなり痛みがあり、悲鳴を上げてうずくまってしまうとのことで、先生と相談の上で手術に踏み切りました。
膝蓋骨脱臼は、小型犬で非常に多く見られるのに、正しい診断や適切な対応をされていないことが多い疾患だと感じます。
重症度・年齢・犬種・体重等によって、手術の内容・難易度・ベストなタイミングも変わってきますので、気になる方は一度受診してご相談ください!
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明石むかい動物病院
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