🦵猫の大腿骨頭すべり症🦵 | 明石の動物病院なら明石むかい動物病院 | ブログ

🦵猫の大腿骨頭すべり症🦵

まだまだ珍しい、エキゾチックロングヘアの男の子♪
先日「動きたがらない、動く時ひょこひょこして足挙げている」とのことで受診され、『大腿骨頭すべり症』と診断、手術になりました。

太ももの骨の端、骨盤との接続を担うのが「大腿骨頭」で、トンカチのような形をしています🔨
そこにある「成長板」という部分の形成不全により、日常生活でのちょっとした衝撃はもちろん、そんな大した外傷やきっかけがなくても骨折してしまうという疾患です。

猫に多い疾患で、メインクーン、ノルウェージャンフォレストキャットなど大型の純血種やシャムが好発ですが、遺伝的な素因、肥満、若齢の去勢オスであること等もリスク因子と考えられています。
エキゾチックロングヘアは大型猫種ではないものの、今回の患者さんは大柄で、若齢、去勢オス、ぽっちゃり体型といくつか当てはまる点がありました。

症状は
・痛みで動かなくなる、食欲が落ちる
・跛行（ひょこひょこ歩く）
・問題の足を挙げて歩く
など、他の病気でもしばしば見られるものなので、この疾患を疑ってしっかりX線検査を行わないと見逃してしまうこともあるようです。

治療は外科手術となります。
片側だけ発症することが多いですが、のちのち逆側も発症してしまうこともあるため、手術して完治した後も注意して観察していただくことが大切です。

こちらの猫ちゃんは大腿骨頭切除の手術後、しっかり歩いて走って動けるようになりました！
逆側の発症リスクを少しでも下げるためにダイエットもオススメしています✨

当院では特に整形外科疾患に力を入れております💪
お気軽にご相談くださいね♪

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